既刊に感想やBOOSTなどなど頂いていて、本当にありがとうございます。
最後まで読んで貰えたのが、本当になにより嬉しいです。
本のくくりがないとちゃんと書かないので本を作るんですが、それが大丈夫だったのか?みたいなのはいつもいつも心配になるので……。
いつも本作ってる時に後書きを書いてる余裕がないのですが、サイトに書いておけばいいか……と思ったので後書き的なものを書きました。
タイトル
ホルヘ・ルイス・ボルヘスの作品名から、そのまま取りました。
訳文では「因縁」となります。この単語で訳した鼓先生は天才すぎる。
海外の作家なので語句は西洋風ですが、この本でやりたいと思ったことは詩に書かれた内容と同じのつもりです。
時間軸
原作は時間軸をふわっとさせているので、いつ頃なんだろう?をどうするか悩みました。
幸い入院する大怪我をしたことがない人生だったので、外科入院の長さとか実感もなく……。
門倉雄大ならすぐ退院しそうだし……とは思ったんですが、半年くらい離脱の計算にしました。
門倉は南方のデビュー戦を見てないし、南方はハンカチ争奪戦での門倉の覚醒を目撃できてないところにちょっとエモを感じますね。
南方の役職
これも解らなくて、でも判事にイキって偉そうに役職名乗って欲しいな~!!と思い、参事官にしました。
創作の警察小説とかも読んでないので無学がたたる。
そもそも南方はいわゆる刑事事件で動くタイプではなさそう?なので、なんの仕事してんだろう。
原稿中、原画展の時期と重なり、門倉の表の仕事が半グレみたいな話を作者がしたという噂がちらほら聞こえており、そういうの取り締まるための立案やってそ~とか考えたりしてました。
原作で警備部長にお電話してますが、警備部長クラスは南方より偉い人らしいので、急いでいるとはいえ偉い人にあのしゃべり方……なのか、異例の出世で部長クラスなのか(でも天真や笹岡副総監の下ではあるようなので、部長ほどえらくはないのかな)どっちなんだろうねぇ、とか考えていました。
立会人になるまで
警察にコネが欲しいので即採用!!エリート警視正はやっぱりひと味違うね!!
……と初読の時に思ってたんですが、よく読むと、KY宣言の時点で賭郎は暗謀になっており、南方くん必要ありました~!?とか思ってしまった。多分警察より強い立場ですよね暗謀。
単に、笹岡をぼこぼこにするために使いやすい人間だから採用したのかもしれない。
とはいえ立会人は着任したら抜けられないですし、適正大丈夫?ダブルワークできそう?門倉クンへのこだわりだけで今後やっていけるの?みたいな面接してもらった方がいいんじゃないかなとか考えてしまい、能輪おじいちゃんに面接してもらいました。
あと、お屋形様にはお目通りしているといいなと思ったので、創一様の秘密を知る古参の方々に出て貰った感じです。
花
書く間はふわっとテーマソングみたいなの決めてる時があり、今回はそうでした。
南方サイドがGRAPEVINEの「さみだれ」でした。歌詞に、花を買うくだりがあるので「そうだ!花持ってってもらお!空気読めない感じで!」と思いついたんですが、思ったよりセンチメンタリズムが増し増しになり、外面だけ平成タワマンバスローブ攻になってしまいましたね。ごめん。
門倉サイドは書き終えてから、thee michelle gun elephantの「カルチャー」だったことに気づきました。
南門でイメソン考えると、南方と門倉で全然違ってしまうので面白いなと思っています。
南方はメソメソしてて門倉はカラッとしてる。
あと、弐號倉が花束とかいう出来すぎでくさすぎる絵面を、本人がどうも思ってなさそうなところも書きたかったです。
顔良し男、大人になって顔の良さに言及されても、「今更(笑)」って態度になってそうだなというか。
保養所
門倉の解釈が練れてなくて、この本では門倉サイドを書きませんでした。単に筆力が不足してるのもあります。
門倉が保養所にいたのはリハビリのためですが、どっちかというとサヴァン症候群の取り扱いを身につける期間が必要だっただろうと思って、気候の良さそうなところで療養してもらってました。
ハンカチ争奪戦の門倉は、匂いを見る視覚をプレデターみたいに扱えていたので、視界に慣れる自主練はしたかもしれない。
匂いに対する共感覚とあったので、病院だと独特の匂いがするものもありますし、慣れてない視野が余計にグチャグチャになって大変そう。
スケッチブックに色塗りしていたのは、アウトプットすることで感覚に慣れる訓練みたいなのを想像していました。
南方の出現で、安定していた共感覚が一瞬、グチャ!になってたんじゃないかな。
原作の南方は基本的に「またしても何も知らされていない警視正」なので、この時も周囲からなーんも教えてもらってなさそう……と思って、門倉の療養内容とかも全然知らない状態です。
ただ、サヴァン症候群のことは、プロポトロス時点で他立会人も知らないので、全員ただの肉体的リハビリと思ってそう。
山の中で療養したいと言われたとき、能輪一家にはターザンになった門倉を思い浮かべてて欲しいですね。(保養所は能輪一家の持ち物という設定)
南方は症状のことを、同棲始まったら教えてもらえるのかもしれない。しばらく知らなくてもいいな。
門倉はハンカチ争奪戦で頭おかしいのも含めて本来の自分に立ち戻れますが、この時はそこまで安定してなくて、まあまあ弱ってそうと想像していました。怪我云々より、身体的な変化に対する疲労感がありそうです。
何も知らされていない南方からすると、「あの門倉がこんな弱っとる~U;ω;U」て感じだったのかもしれません。
弥鱈とのメール
保養所の門倉は弥鱈とメールをやりとりしてますが、「ラロの立会人を南方にしないと人の配置的に難しい、彼は実力的に大丈夫ですかね?」という相談に、「南方なら問題ない」と回答したという流れになってました。
門倉が二つ返事で新入りを認めてるので、ちゃんみだは「ヤンキーは身贔屓って漫画の話だけかと思ってましたあ」とか言いそうだなとか、「じゃあ門倉立会人の面倒は貴方が見るべきでは~?」とか、思ってそうだな~という想像です。
この時、ちゃんみだは死ぬほど忙しかったでしょう。卍の根回しがめちゃくちゃ必要なうえ、部下的な立場の人に指示出しもしなきゃならんし、創一様は行方不明だし……。
本当に門倉立会人の復帰、間に合います~?って、信じてても愚痴ってそう。
ここを書きながら、古参の皆さんが引退した時、能輪おじいちゃんの後を巳虎くんが題目として継ぐけど、実務補佐は弥鱈が、零號を門倉が、判事のあとを南方が、引き継ぐのかもな~とか妄想していました。
実務にちょいちょい邪魔される、想定零號と想定参號、面白すぎるな。ワークフローは回してやってくれ。
サービスエリア
保養所から門倉宅まで想定したルートがあったので、通過しそうなサービスエリアのホームページを見ていました。
サービスエリア、食べ物なんでも美味しそうですよね。
門倉は大食漢で太らない、全人類羨む肉体であってほしい。南方は動かないと適度に太ります。生存能力が高い。(門倉も太らないのに高い)
エピローグ
警察は警察病院に入院するんだと思いますが、業務上の怪我じゃないので賭郎のコネがある病院に。
というか、お腹に銃創あるけど健康診断の時、どう言い訳するんだろう。
門倉が梶ちゃんの一言でいちいち南方を可愛がってると自覚させられるシチュエーションが好きみたいです。
梶ちゃんの他意のない言動に、あれこれ気づかされたり、弱いところ突かれたりする、堅気が筋モノにクリティカルを決めるシチュエーション(CPではない関係として)好きなんでしょうねえ。
南方は入院中、ワイワイした大部屋でプロポーズもとい同棲の提案をどうやって決めるか悩んでいました。
だったんですが、ヰ近さんの世間話を適度に受け流そうとして失敗してそうなので、消灯後とかにもんもんと考えていたのかも。
このあたりを、あとで門倉に知られてめちゃくちゃいじり倒されて欲しい。
なお、門倉は南方から話がなかったら自分から振ろうかな~と思ってました。なので、提案されてけっこう嬉しかったみたいです。
書きだしてみるとそんなに……というかんじだった。
GRAPEVINE、捨て曲なし良バンドなので是非聞いてみてください。
